オトシンの餌付けに困っているという人向け
オトシンがいつの間にか死んでしまう原因については
オトシンを上手に飼うために大事なたった1つのこと。 - オトシンマンのブログ
で書きましたので目を通してみてください。
今回は具体的にどうしたらオトシンを長期飼育できるのかについて書きます。
前提として、他にカラシンやコリドラスなどと混泳している、水草が植わっている、濾過サイクルが出来上がっている今日一般的な水槽を想定して書いています。
1.餌を変える
通常のタブレット餌などでは他の魚に負けてしまってオトシンに餌が行き渡らない可能性が高いです。
そこでいくつか選択肢がありますので順番に解説します。
まず野菜を入れる方法。
野菜はよく食べますので良いと思いますが、水が汚れやすいです。
茹で野菜だと嗜好性が高い代わりに特に汚れやすいので、生野菜、干した野菜のほうが無難だと思います。
ただ、きれいにレイアウトされた水草水槽だと野菜がボンと入っていると見た目的に微妙という欠点はあります。
野菜をいれるのであれば、私は乾燥した海藻を一旦煮てから入れるのをオススメします。
出汁昆布、乾燥わかめを煮て、塩気を抜いて入れておけば、野菜ほどではありませんが結構食べてくれますし、水の汚れもあまりありません。
個人的に野菜、海藻よりもおすすめなのが、クロレラ錠です。
うちではどのオトシンもクロレラが大好きです。
クロレラのメリットは、完全に植物性なので、一部の魚を除いてタンクメイトの魚は興味を示さないことが多い点です。
エビは群がってきますが、食べるペースが遅いのでオトシンが入り込む余裕はあります。
これを夜完全消灯する直前に入れておくと、オトシンは夜行性なので他の魚が寝ている間に食べてくれることが期待できます。
水の汚し具合は普通の動物性のタブレット餌より少しマシくらいでしょうか。
値段も安いので試す価値はあると思います。
我が家で使っているクロレラ錠です。
最後に、マジックリーフという手もあります。
オトシンの好物ですし、腐ることもないので放置できて便利ですが、コストがかかることがデメリットです。
またブラックウォーター化するのでそれを望まない人にとってはその点もデメリットです。
2.丈夫なオトシンを飼う
オトシンは実はかなりの種類がいます。
よくお店で売られているのはヴィッタートゥスやsp.コロンビアと呼ばれている種です。
この写真はヴィッタートゥスです。
見た目が似通っていても、種類によって丈夫さ、性格が実は違います。
難しい種類を避け、飼育が簡単な種類を導入するというのも一つの手です。
よく見かけるオトシンの仲間(俗に言う並オトシン)の中で比較的丈夫なのはマクロスピルスという種類です。
飛び出しで死んでしまって写真が今ないのですが、
尻尾付け根に黒く丸いスポットがあり、体側面のラインが途切れがちで、尻尾の付け根(尾筒)が太めなのがわかりやすい特徴です。
よく売られているオトシンに混じって稀に売られていますが、残念ながら最近は入手が難しいと思います。
そこで1番有力な候補はやはりオトシンネグロでしょうか。
並オトシン全般より圧倒的に飼育は容易だと思います。
繁殖も簡単な部類です。
値段は並オトシンより少し高めですが、丈夫さや繁殖のしやすさを考えるとこちらを買ったほうがトータルではお得なのではないかと思います。
見た目が気に入ったなら1番のおすすめです。
最後に、馴染みがある並オトシンとは少し違いますが、パラオトシンの仲間は丈夫な種類が多いです。
パラオトシン・マクリカウダ(マクリコウダ)
他にもハロルドイやスピロソーマなどがよく知られている種になります。
これらの大型のパラオトシンは総じて並オトシンよりは丈夫なことが多いです。
難点は値段が高いこと、やや大型になること(最大7cmくらい)、一般的なオトシンのイメージと少し違う可能性があることです。
以上紹介してきましたが、これらはあくまで傾向であって、性格の個体差というのはどうしてもあります。
オトシンがいつの間にか死んでしまうのは水質に対する耐性もそうですが、ビビリでストレスに弱い点が大きいと思っています。
他の魚に物怖じせず餌場にやって来るオトシンを買えると良いのですが、最終的には運になってしまいます。
上記のオトシンの他には、ボルケーノオトシン、バンパイアオトシンも並オトシン全般よりは飼いやすいのかなと思いますが、あくまで並オトシンと比較しての感想になります。
質問がありましたらコメントいただければ時間があるときにお答えします。